10代の若者が、自分の親の写真を撮影に挑戦する

写真の専門学校で出される、少し変わった写真課題とは?

リチャード・アベドンという、人物写真、とりわけ女性写真で高名な写真家がいますが、彼は撮影のあいだ中、相手を褒めちぎったり冗談をいったり、休みなく喋りつづけていたそうです。ちなみに彼が女性を撮るときのポイントは、「頭の入り口としての目と、花を支える茎としての首」だそうです。女性を花に見立てていたのですね。初対面の男性を撮る場合は、少々無理してでも、その人に合わせた趣味の話か、ジャイアンツはまた負けましたね、といった会話から入ります。

相手が強いと分かっている場合以外は、ゴルフの腕前や囲碁や将棋の段の有無については、触れないほうが無難です。まずは、お互いの緊張をほぐしてから撮影を始めます。男性にはあまり歯の浮くような言葉は使えないので、「とてもいいですね」とか、「光の具合がいいので、そのままでもう一枚」「目線だけ、もう少し上に」などの具体的な言葉で、いい表情を引き出すよう誘導します。自分が撮った写真には、必ずといってよいほど自分の心が反映しているものです。でき上がった写真には、自分自身も写っていると思って間違いありません。

アラーキーこと荒木経惟、篠山紀信、立木義浩といった人たちが撮った写真には、見る人が見れば、誰が撮ったか一目でわかる特徴があります。もしこの三人が同じ人物を撮ったとしても、まったく違う写真になるでしょう。カメラマンの個性という鏡に反射したものを写したのが、写真だからです。その鏡をどこに置くかで、同じ人物でも違った写真になるのです。昔のほうが個性的?いまの女性は、小学校5、6年生頃から化粧を始めるといわれます。


こうして苦労して撮った親の写真を、生徒たちは自分で現像し、焼き付けます。大きく引き伸ばされた写真を見て、「親の顔を正面から見たのは初めて」「いままでこんなにはっきりと見たことはなかった」「こんな顔をしているとは思わなかった」と異口同音にもらすそうです。18歳の少年が、両親をカメラに納めるのに悪戦苦闘する。そして引き伸ばした大きな写真をまじまじと見て、こんな顔をしていたんだと驚くというのです。

親父の白髪、お袋の少しくたびれた肌。背中ばかりじゃなく、顔にも、こんなに自分の知らなかったことが書いてあったのか、と初めて気づき、そして戸惑うのです。記念写真を面白く。入学式や卒業式、結婚式や誕生日などの晴れがましい場面でなくても、気楽なレジャーやクラス会、歓送迎会、忘年会などでも、パチパチ写真が撮られる時代です。

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